💡アイデアは“速く描け”|爆速ブレスト「クレイジー8」のすすめ
- クレイジー8とは何か?
「クレイジー8(Crazy 8s)」とは、たった8分で8つのアイデアを生み出す、超スピード型のブレインストーミング手法です。
Googleのデザインスプリントで広まり、今ではUXデザインや新規事業開発、商品企画など、“ひらめきが命”の現場で定番化しています。
最大の特徴は、絵でアイデアを出すということ。絵が得意じゃなくても問題なし。むしろ、うまく描こうとするな、というのがこの手法のキモなんです。
- なぜこの手法が注目されているのか?
アイデア出しの場でよくあるのが、こんな悩み:
何も思い浮かばない
意見が出尽くして“沈黙”
斬新なアイデアが出ない
他人のアイデアに引っ張られてしまう
クレイジー8は、これらを「スピード」と「制約」で乗り越えます。
制限時間があることで、思考の“質”より“量”に集中できる。
そして、8つのマスがあることで「1個しか思いつかない」状態を突破しやすくなります。
さらに、言葉よりも絵で表現することで、直感的な発想や隠れたアイデアが引き出されやすくなるのです。
- 実際のやり方
用意するものは、A4用紙1枚とペン、タイマーだけ。
手順は簡単:
A4用紙を3回折る(8つのマスができる)
タイマーを8分にセット
各マスに1分で1アイデアを描く(合計8アイデア)
描くのは「文字+簡単なスケッチ」でOK
他人の目を気にせず“クレイジー”に振り切る!
たとえば、「新しいカフェのコンセプトを考える」がテーマなら、「空中ブランコ席」「AIが接客」「寝落ちできる珈琲空間」など、奇抜な案ほど歓迎されます。
- 現場での具体的な活用シーン
クレイジー8は、あらゆるアイデア創出の初期段階で使えます。
シーン 活用例
プロダクト開発 新しいアプリの機能案、UIレイアウト
広告・マーケ バズる広告コピー、SNS投稿の切り口
経営戦略 新サービスのビジネスモデル案
ワークショップ チームの発想力トレーニング
特に、意見の偏りを防ぎたいときや、会議で意見が出ないときに力を発揮します。
- よくある失敗例とコツ
❌失敗あるある:
「丁寧に描こう」として時間が足りない
「1個目が出ない」と止まってしまう
「他人の目」が気になって手が動かない
✅成功のコツ:
“うまく描く”より“描き切る”が目的
最初の1〜2個は捨てアイデアでOK
「クレイジー」こそ正義(突拍子もない案を歓迎)
何度もやるうちに、脳が“発想モード”に切り替わっていきます。
- 他のアイデア発想法との違い
手法 特徴 クレイジー8との違い
マインドマップ 発想を広げてつなぐ 言葉中心。速度は求めない
ブレインストーミング 会話形式で発散 グループ中心。個人の量産には不向き
SCAMPER法 視点を変える質問形式 論理性が高く、直感的ではない
クレイジー8 絵×スピードで直感を出す 個人でもチームでも即導入可
クレイジー8は、特に「まずアイデアの種を出したい」タイミングに最適な“発想のブースター”です。
✏️おわりに
「アイデアは、絞り出すものではなく、振り切ることで溢れてくる」
クレイジー8は、あなたの中に眠る「おもしろいかもしれない」を表に引き出す魔法のようなツールです。
1枚の紙から、世界が変わることもある。
ぜひ一度、試してみてください。