
人格は「11歳までの言葉」でできている?
──目的論から考える、子どもとの向き合い方
はじめに
「子育てに正解なんてない」。
そう思いつつも、毎日の言葉がけに悩んでいませんか?
「そんなことしてるとダメな子になるよ」
「どうせ無理だからやめなさい」
「だから言ったでしょ」
これらの言葉は、子どもの未来にどんな影響を与えているのでしょうか?
実は、人の人格の多くは“11歳までにかけられた言葉”によって形づくられるという心理学的な説があります。
この記事では、その根拠とともに、アドラー心理学の「目的論」の視点から、親としてどんな関わりができるのかを掘り下げていきます。
なぜ“11歳までの言葉”が人格をつくるのか?
科学的・心理学的根拠
- 🧬 ブルース・リプトン博士(細胞生物学)
→「人間の潜在意識の95%は、7歳までに形成される」と述べています。
子どもは周囲の言葉をそのまま“真実”として吸収します。 - 🧠 エリク・エリクソンの発達段階論
→ 乳児期〜児童期に「信頼感」「自律性」「主体性」が育つことが重要。
この時期に傷つけられたり抑圧されたりすると、後の人生に不安定さを抱える傾向があります。 - 📘 アドラー心理学の視点(目的論)
→ 人は「過去」によって動かされるのではなく、「目的」に向かって今を選択している。
つまり、“どんな言葉をかけられたか”が、その子の目的意識を形成します。
「言葉」がアイデンティティをつくる
子どもは、大人の言葉から「自分とは何か」を学びます。
- 「あなたは優しいね」 → 自分は優しい人間だと思う
- 「あなたはやればできる」 → チャレンジに価値を見出す
- 「うるさい!」 → 自分は迷惑な存在だと刷り込まれる
このように、日々の声がけが、子どもの“自己定義”になるのです。
「目的論」の視点で親ができること
目的論とは?
アドラー心理学では、すべての行動には「目的」があると考えます。
「過去がこうだったから今こうしている」という“原因論”ではなく、
「〇〇したいから、今こうしている」という“目的論”で世界を見ます。
子どもに対しても、
「この子はなぜ泣いているのか」ではなく、
「この子はどうしたかったのか」に目を向ける姿勢です。
明日から使える!言葉がけの具体例5選
❌言ってはいけない言葉 | ✅目的論での言い換え例 |
---|---|
「なんでできないの?」 | 「どうすればできると思う?」 |
「また失敗したの?」 | 「何がわかった?次どうしたい?」 |
「いい加減にしなさい!」 | 「どうしたら落ち着けると思う?」 |
「早くしてよ!」 | 「時間内に終えるにはどうしようか?」 |
「本当にダメな子ね」 | 「あなたの良さを、どう活かそうか?」 |
このように問いかけることで、
子どもは“自分で考え、選び取る力”を育てていきます。
おわりに
人格形成において、親や大人の影響は計り知れません。
でも「完璧な親」になる必要はありません。
必要なのは、「言葉が未来をつくる」という視点に気づくこと。
そして、今日の一言を変えることです。
あなたの言葉は、今日も子どもの“人生の地図”を描いています。
どうかその地図が、希望と可能性にあふれたものでありますように。

XANY.GEEKのナビゲーター / 俳優 / 建設業の社長
キョータ
学生時代はサッカー、就職せずに俳優の道へ(まだやってます)。家業でもあった仕事で起業して5期目を迎えて無事「建築業」取得して、人との繋がりとビジネスの歯車が嚙み合ってきました。大阪府高槻市で母親が美容師で自社の美容室運営をしてもらってます!https://beauty.hotpepper.jp/slnH000540300/ 口コミ満点は実は一度も口コミをお願いしたことがなくてリアルにご満足いただけてます。(母親の自慢)