
人はなぜ「役割」を欲しがるのか?
──心理学から考える“存在の証明”
「なんでこんなに頑張ってるんだろう」
「私って、ここにいて意味あるのかな」
ふとした瞬間に、そんな気持ちになったことはありませんか?
実はそれ、「役割を欲している」サインかもしれません。
今回は、人はなぜ“役割”を欲しがるのか?というテーマを、心理学の観点から紐解いていきます。
・アドラー心理学に見る「自己有能感」の欲求
心理学者アドラーは、人のあらゆる行動の源泉を「劣等感」と「共同体感覚」で説明しました。
その中でも、人が根源的に求めているのが「自己有能感」です。
「自分は、誰かの役に立っている」
「自分の存在に意味がある」
この感覚があるとき、人は前向きに生きられます。
逆に、何の役にも立っていないと感じると、無力感や無意味さにとらわれ、心が沈んでしまうのです。
・マズローの欲求5段階説と「役割」
アメリカの心理学者マズローは、人間の欲求を5つの階層に分けました。
その中で「役割」が強く関わるのは、以下の2つです。
第3段階:所属欲求
「どこかに属していたい」
「誰かとつながっていたい」
この感覚を満たすには、組織・家族・仲間などの中で“自分の役割”を持つことが欠かせません。
第4段階:承認欲求
「認められたい」
「必要とされたい」
他者に認められるには、何かしらの貢献や存在意義=役割が求められるのです。
・アイデンティティの形成と役割
「自分って、何者なんだろう?」
この問いに答えるためには、“役割”の積み重ねが不可欠です。
「私は母親である」
「営業として数字を追っている」
「このプロジェクトのキーパーソンだ」
こうした役割が、「私は私である」というアイデンティティの土台を作ります。
役割があるからこそ、人は自分という存在を認識できるのです。
・おわりに|「役割」は“生きる意味”そのもの
人は、何かしらの役割を持っていることで、
「ここにいていい」
「誰かの力になれている」
と感じられます。
それは、
“生きる意味”そのものとも言えるでしょう。
もし今、少しでも「虚しさ」や「自信のなさ」を感じているなら、
「自分は今、どんな役割を担っているか?」
「どんな役割を担いたいと思っているか?」
を見つめ直してみるのも、ひとつのヒントになるかもしれません。

XANY.GEEKのナビゲーター / 俳優 / 建設業の社長
キョータ
学生時代はサッカー、就職せずに俳優の道へ(まだやってます)。家業でもあった仕事で起業して5期目を迎えて無事「建築業」取得して、人との繋がりとビジネスの歯車が嚙み合ってきました。大阪府高槻市で母親が美容師で自社の美容室運営をしてもらってます!https://beauty.hotpepper.jp/slnH000540300/ 口コミ満点は実は一度も口コミをお願いしたことがなくてリアルにご満足いただけてます。(母親の自慢)