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『ちはやふる ーめぐるー』第1話
ちはやふる投資新ドラマ積立投資表現力

『ちはやふる ーめぐるー』レビュー|投資する生き方と、情熱のはざまで

2025年夏、満を持して始まった新ドラマ『ちはやふる ーめぐるー』。
その第1話が放送され、静かな波紋を広げています。

特に印象的だったのは、主人公・藍沢めぐる(當真あみ)の生活の一場面。
「隙間時間にスマホで積み立て投資をする」という描写。

これは、かるたとは一見関係のない行為のように見えますが、
実は現代を生きる若者の価値観と、彼女自身の在り方を象徴しているのではないでしょうか。

積立投資は、めぐるの”生き方の構造”そのもの

彼女は、かるた部にも打ち込まず、集団にも深入りしません。
代わりに、時間を「将来のため」に使う選択をしている。
それが、”積み立て投資”という具体的行動で描かれているのが、とても象徴的でした。

“コツコツ続けて、リスクを分散して、未来に備える”

この投資スタイルは、彼女の性格──合理主義・感情よりも計画性──をそのまま映し出しているようでした。

情熱 vs 効率:かるたという”非効率”な世界

一方で、競技かるたはまさに”非効率”の象徴ともいえる世界。
覚えても覚えても忘れ、どれだけ練習しても運に左右される。

情熱や仲間との関係性、直感、偶然……。
めぐるが生きてきた”計算できる世界”とは真逆にあるもの。

そんな世界に、彼女がどう踏み込んでいくのか?
そして何を感じ、どう変わっていくのか?

この構図こそが、この作品の根幹だと感じました。

キャスト陣の繊細な演技にも注目

當真あみさん演じるめぐるは、表情の抑制と緊張感が絶妙。
無感情に見えるシーンの中に、揺れる心がほのかに滲み、
視聴者に「もっと彼女を知りたい」と思わせてくれます。

他のキャスト陣の演技も、どこか静けさの中に情熱があり、
“青春”をただ叫ぶのではなく、心の奥に火を灯すような表現でした。

若い世代へのメッセージとしての「投資」

「投資=お金」ではなく、「人生への態度」として捉えると、
この描写は非常に興味深いものになります。

めぐるは、自分の未来に投資している。
それは同時に、「今この瞬間」をどこに使うか、何を信じるかの選択でもある。

『青春』と『自立』のはざまで揺れる世代への、新しい問いかけ。

現代の若者にとって、時間の使い方は“最も貴重な資源”であり、
このドラマはその感覚に寄り添ってくれているようにも思いました。

第1話を通して感じたのは、
「情熱だけでは足りない」「でも、効率だけでもつまらない」

そんな矛盾を生きる私たちにとって、
めぐるの物語は、どこか他人事ではない共感を呼ぶはずです。

そして、當真あみさんの今後の表現の深まりにも期待。
第2話以降、どんな“めぐる”に出会えるのか楽しみです。

XANY.GEEKのナビゲーター / 俳優 / 建設業の社長
キョータ

学生時代はサッカー、就職せずに俳優の道へ(まだやってます)。家業でもあった仕事で起業して5期目を迎えて無事「建築業」取得して、人との繋がりとビジネスの歯車が嚙み合ってきました。大阪府高槻市で母親が美容師で自社の美容室運営をしてもらってます!https://beauty.hotpepper.jp/slnH000540300/ 口コミ満点は実は一度も口コミをお願いしたことがなくてリアルにご満足いただけてます。(母親の自慢)

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