米国の関税強化─僕たちは、どう生きるか?
2025年7月、世界は再び関税という名の“経済兵器”と向き合うことになった。
アメリカが突如、日本を含むアジア14カ国に対し、一律25%の関税を課すと発表したのだ。
この知らせは、為替市場、株式市場、そして僕たちの生活に静かに、しかし確実に波紋を広げ始めている。
いま、何が起きているのか?
▶︎ 何に対する関税?
アメリカは日本や韓国など14か国からのあらゆる輸入品に対して、2025年8月1日から一律25%の関税を課すと宣言。
特に、自動車、電子機器、金属、化学製品などが影響を受けると見られている。
ラオス・ミャンマーには最大40%
マレーシア・カザフスタンには25%
というように、国ごとに税率を設定しており、これは単なる経済政策というより外交・地政学的駆け引きの色が濃い。
何が起きるか──予測される5つの影響
円安進行
→ 輸入コスト増加、生活必需品の値上がりへ。
株式市場の混乱
→ 日本・アジア市場全体でリスクオフムード。輸出株が大打撃。
企業収益への打撃
→ 特にトヨタ、ソニー、パナソニックなど米国向け輸出依存度の高い企業は厳しい対応を迫られる。
消費者生活への影響
→ 家電、自動車、食料品の価格高騰。庶民生活に“じわじわ”効いてくる。
外交・交渉の動き
→ 日本政府は交渉継続を表明。“妥協案”や“合意”が間に合うのかが今後の鍵。
僕たちはどう生きるか?──5つの視点で考える
- 政策・国家戦略の視点
アメリカはなぜこれをやるのか?
→ 表向きは「国内雇用を守るため」。しかし本音は中国包囲網の形成とバイデン政権へのプレッシャーだとも言われている。
日本はどうすべきか?
→ 関税回避交渉か?それとも、ASEANやEUとの連携強化で脱・米依存の経済網を構築するか。 - 経済・企業の視点
大企業は海外拠点の再編や現地生産へのシフトを加速。
中小企業は、価格転嫁が難しく、板挟み状態。
「輸出=稼げる」という構図が崩れ、“内需回帰型モデル”への転換が急務となる可能性も。 - 市場・投資の視点
関税発表直後、日経平均は大きく下落。リスクオフムード拡大中。
円安で恩恵を受ける輸出株は限定的、一時的な反発を狙う短期筋も多い。
賢い投資家はこう考える
S&P500やオルカン(全世界株式)への分散投資は基本戦略として引き続き有効。ただし、
為替ヘッジ付き商品への見直し
エネルギー・コモディティ系ETFの一部組み込み
キャッシュ比率の戦略的維持
など、“守りの姿勢”も必要になってくる。
- 個人・生活者の視点
「関税?関係ないでしょ」と思う人ほど、2か月後に家計でその波を感じることになる。
米国産牛肉・日用品の値上がり
海外ブランド家電やガジェットの価格上昇
自動車ローンの負担増(車両価格アップ+金利上昇)
いま取るべき生活術
サブスク・シェアリングの活用(買わずに使う)
ふるさと納税・ポイント活用による生活防衛
中古市場・フリマアプリの再評価
キャリア面では「英語・会計・金融リテラシー」の習得が、“混乱の時代の武器”となる。
- 国際・社会的視点
日本単独では打開できない時代に突入。
→ ASEAN・EUとの経済パートナーシップ強化、
→ WTOやG7での連携・共同声明がカギとなる。
ただし、世界全体が“自国ファースト”に揺れる今、日本が信頼されるパートナーであるための情報発信も重要になる。
まとめ|僕たちに残された選択肢
いま問われているのは「どう反応するか」ではなく、「どう設計していくか」。
僕たちは、ただニュースに流されるのではなく、
投資家として、生活者として、表現者として、自分なりの“読み方”と“打ち手”を持てるかが問われている。
関税のニュースは、きっと明日には違う話題に埋もれる。しかし、“見えない火種”は、日々、僕らの足元でくすぶっている。その火種に、火をつけるのも、水をかけるのも、自分自身次第ってことですね。
ここまで読んで下さった方へ。読んでいただいてありがとうございます。見る側から、発信する側になりませんか?情報共有していきませんか?
編集思考の教養シリーズ Vol.2 / “問い”はデザインできる

── 情報ではなく、問いが未来を切り拓く時代へ
AIも、Googleも、SNSも、すべてが“答え”を提示してくれる。だからこそ、今、問われているのは「どんな問いを立てられるか」これに尽きる。
01|問いを“探す”から、“つくる”へ
情報社会では、誰でも“答え”を得られる。しかし、「何を問うか?」は、その人だけのクリエイティブだ。
- AIは“最適解”を出す。けれど「どんな問いを投げるか」までは決めてくれない。
- 質問力=編集力の起点。問いが変われば、見える世界も変わる。
編集者は、答えではなく視点をずらす問いを生み出す人。もっといえば問いを生み出し続ける人。
— 検索の時代の終焉
誰もが何でも調べられる時代に、「何を問うか」の精度が思考の格差を生み始めている。
検索力ではもう差がつかない。
“問う力”が知性の真価となる時代が、静かに始まっている。問いは、未来を開く鍵だ。
そして、その鍵は“デザイン”できる。

2:問いはセンスでつくれる
“Question Design”=思考のスタイリング
“問い”をデザインするとは、以下の3ステップを用意した。
① 抽象化する
「なぜこれが気になるのか?」を掘り下げろ。<br>ファクトではなく、モヤモヤから出発する。
② 視点を変える
“自分以外の誰か”になって問う。<br>子どもなら?AIなら?未来人なら?
③ 本質に触れる
問いの裏側には、たいてい「恐れ」か「願い」がある。そこを見極める。
編集者の問いは「編集後の世界」を仮定して投げられる。
例: どうすればバズる?
例: 人が“人とつながったと感じる瞬間”ってな
— あなたの問いが、あなたの哲学だ。
優れた編集者は、“答え”に飛びつかない。
彼らが執着するのは、「問いの質」。
問いには、その人の世界観、目的、価値観が宿る。たとえば──
- 「これは誰のための問いか?」
- 「今この問いを立てる意義は?」
- 「この問いは、次の問いを生むか?」
問いは、会話の起点であり、ビジネスの起点であり、人生の起点でもある。

03|優れた問いを“設計”する技術
— 問いは、センスではなくスキルである。
XANY.UNIVERSITYでは、問いを意図的にデザインする技術をこう定義する
| STEP | 技術 | 解説 |
|---|---|---|
| 1. 再定義する | 問題を“別の視点”で捉える | 問題の本質はそこか? |
| 2. 目的を置く | 問いの“方向性”を明確にする | 問うことで何を明らかにしたいか |
| 3. 文脈を読む | 問いの“背景”を整理する | 誰にとって、どんな価値を持つか |
| 4. 導線をつくる | 次の問いへつなげる | 問いは連鎖する設計で |
POINT:問いは“1回打ち切り”ではなく、シリーズで設計

04|編集者の問い、現場目線
— XANY.で立てられた“問い”のリアル
XANY.FOLK ゼロプレイス企画チームより
「“つくる”とは、誰と向き合うことか?」
── プロジェクト設計会議で立てられた、問いの原点XANY.MAGAZINE 制作チームより
「この記事で“誰”を変えたいのか?」
── 編集前の問いかけが記事の芯をつくった
XANY.UNIVERSITY 講座内ワークより
「それ、本当に“あなた”の問いですか?」
── AIでは生成できない“人間性のある問い”を掘り起こす演習

05|Q&A – スティーブが語る「問いの哲学」
Steve Shota Inatani|XANY. Founder / Chief Editor
Q. 問いを立てるとき、何を意識していますか?
「“解ける問い”より、“深まる問い”を立てること。正解を得るためじゃなく、“意味を探る”ことに問いの価値があると思ってる。」
Q. 若いメンバーに伝えていることは?
「質問力は、相手を尊重する力だってこと。問い方ひとつで、その人との未来が変わる。問いって、エモいんですよ。」

06|問いを“持つ人”になる
— 問いがある人は、いつでもスタート地点に立てる。
問いは、迷ったときの灯台であり、原動力でもある。
問いを持つ人間は、何度でもゼロに戻って、何度でも始められる。
情報を持つ者ではなく、問いを生む者こそが、次の時代を動かす。
編集的思考で、“自分だけの問い”を見つけにいこう。

つづく
第3弾も近日中にアップします。
XANY.MAGAZINE特集「未来はコピーできない」–スティーブが読み解く『ZERO TO ONE』とXANY.の思想

▍なぜ今『Zero to One』なのか?
“誰かの成功モデルを模倣する”という安心感は、現代のビジネスの大多数に横たわっている。
けれど、コピーでは未来を超えられない。
ピーター・ティールの問いは非常にシンプルだ。
「未来を創造する者になりたいか?」
今、私たちXANY.が進めているプロジェクト、XANY.FOLKもXANY.GEEKも、そしてこのXANY.MEDIAも、誰かの“焼き直し”ではなく、“未踏領域”に自分たちの旗を立てようという試みだ。

▍0→1の本質とは「問い」を持つこと
『Zero to One』を読んで痛感するのは、この本が「技術の話」ではなく「視点の話」であるということ。
テクノロジーやスタートアップの話に見えるけれど、本質は「あなたは何を問い続けているのか?」に尽きる。
未来についてどんな秘密を知っているか?
・他の誰も気づいていない真実は何か?
・なぜ、その課題を“あなた”が解くべきなのか?
・この問いの持ち方こそが、“0から1を生む者”の前提条件。

▍“XANY.”はまさにゼロから始めている
私たちXANY.が大事にしているのは、「他にない場所を作ること」。
それは、GAFAMのようなプラットフォームを目指すというよりも、誰も挑んでいない“未分類ゾーン”に踏み出すことだ。
例えば、
「ビジネス×エンタメ×教育」が一体となったXANY.UNIVERSITY ライフスタイルの攻略本のようなXANY.GEEK 個人の生業をプロジェクト化するXANY.FOLK
これらは既存のカテゴリには属さない。
「ゼロ地点から設計する思想」があるからこそ成り立つ。

▍ゼロを受け入れ、問い続ける勇気
「ゼロ」とは、何もないのではなく、まだ“言葉になっていない可能性のこと。
私たちがやるべきことは、
模倣ではなく、意味のある問いを見つけること フォロワーではなく、リーダーとしてリスクを取ること 数字のスケールではなく、未来へのスケールを信じること

▍スティーブから、読者への問いかけ
今、あなたの中に「誰もまだ気づいていない問い」があるだろうか?
それを持つ人が、次の未来をつくる。
XANY.は、そういう問いを持つ仲間たちとともに、0→1を繰り返していく。
コピーではなく、創造へ。
再現性ではなく、唯一性へ。
それが、XANY.の“ビジネスデザイン”だ
編集後記
この特集記事は、XANY.の代表として私からこれを見ていただいてる方から紐解いた「Zero to One的思考」に基づき、これからの時代を担う人々に向けたメッセージとして制作しました。あなたの中の「ゼロ」を見つけるきっかけとなれば幸いです。
